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資産運用初心者が知るべき「リスク」と「リターン」とは?(その1)

コジ男です。主に投資については、金融、コンサル、アパレル、ITと様々な業界を渡り歩いてきた、コジ男が解説していきます。

さて、今回の記事は、業界の分析や、個別銘柄の前に、そもそも投資をきちんと学んでいこうという観点で、コジ男がこれまで学んできたことを紹介したいと思います。今回は、その中でも、「リスク」と「リターン」について学んでいきたいと思います。

目次

「リターン」は誰にでもわかりやすい言葉?

まず、「リターン」という言葉の意味を知っているでしょうか?投資をやろうとしている人、やっている人なら、ほとんどの人が「Yes」と答えるでしょう。リターンとは、「利回り」を指します。

せっかくなので、正しい意味合いを調べてみましょう。野村証券のWebサイトでは、以下のように書かれています。

収益率のこと。様々な定義で用いられる。投資信託などで使われる累積リターン(騰落率)は、ある一定期間(1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月、1年など)の収益率をパーセンテージで表したものを指す。金融資産に投資する場合、そこから得られる収益は相場環境によって左右されるが、このとき平均的に得られると予想される収益率を平均リターン(期待収益率)とし、現代のポートフォリオ理論において収益のバラつきの大きさを示す「リスク」と対で使われることもある。

野村證券

このように、野村證券のサイトを見ても、リターンについては、非常にわかりやすく書かれています。一つポイントとなっているのは、「平均的に得られると予想される」というところでしょうか。ここの言葉は「リスク」について知るとより理解が深まりますが、いったんは読み流しておきましょう。

ではリスクとは何か?金融用語におけるリスクについて

では、リスクとは何でしょうか?よく、「投資にはリスクがある」っていいますよね?リスクなんて中学校で習う英語だし、意味を理解している…と思っている人も多いでしょう。

まず、良く知られているリスクの意味を見てみましょう。Weblioには、以下のように書かれています。

(危険・不利などを受けるかもしれない)危険、恐れ、危険、被保険者

weblio

この知識を元に、リスクは、「(損をする)危険性」だと理解している人が多くいます。

ただ、株の世界では、それは大きな間違いなのです。

では、ここでも野村證券の辞書を見てみましょう。野村證券では、以下のように説明されています。

一般的には危険を意味する用語だが、経済・金融分野の専門用語としてのリスクは損をするという意味だけではなく、予想通りにいかない可能性(不確実性)をいう。流動性リスク、信用リスク、カントリーリスクなどさまざまな種類がある。現代のポートフォリオ理論におけるリスク・リターン分析で用いられるリスクは価格変動リスクをさす。価格変動リスクを定量的に分析する場合、金融商品の値動きをもとに、標準偏差などの統計指標で示す。

野村證券

そうです。投資の世界では、リスク=危険ではなく、リスク=不確実性、なのです。まずここでは、リスク=危険、ではない、ということを理解ください。

リスクをさらに理解するために~正規分布と標準偏差

では、ここから、いよいよリスクについて理解を深めていきましょう。まず、金融におけるリスクとは、不確実性だと先ほど言いました。では、不確実性とはなんでしょう。ここで重要になってくるのが、正規分布の考え方と標準偏差です。

数学チックになってきましたが、きわめて易しく解説しますね。

まず、正規分布の考え方です。正規分布は、すごく簡単に言うと、「未来を予測するときは、バランスよく考えるよ」ということです。以下の問題を考えてみてください。

猿がテストを受けるとしましょう。〇か×かで答える問題で、猿は問題を聞いてボタンを押すとします。さて、猿は何点をとることができるでしょう。

あなたならこの問題を、何点と予想しますか?普通に考えれば、完全にランダムなので、50点、と答えるのが妥当ですよね?でも、たまたま猿の勘がよくて、55点を取るかもしれませんし、また、たまたま勘が悪くて、45点を取るかもしれません。

このテストを100万回繰り返したとすると、点数は、いったいどれくらいになるだろうか。それをオーソドックスに予想したものが、正規分布になります。おそらく50点を取る回数が一番多く、また、次に多いのは51点とか49点、0点や100点を取る確率は極めて少ないだろう、という考え方です。基本的には、投資の考え方は、すべてこの正規分布の将来予測がベースになっています。

この猿のテスト、もとい正規分布を、グラフにしたものがこうなります。投資をかじった方であれば、一度は見たことがあるのではないでしょうか。

こういう形に、キレイな山形の曲線を描いているのが、正規分布になります。未来予想(つまり、リターンを計算する)際には、すべてこのような形をベースに想像されている、ことをまずはイメージしてみてください。

では、標準偏差とは何でしょう。それは、この山の角度がヒントになっています。次のグラフを見てみてください。

ピンクのグラフは、青のグラフに比べて、より尖っている(つまり、より真ん中に近い)形になっています。つまり、「より平均値に近づく可能性が高い」ということです。この状態を、標準偏差が低い、つまりリスクが小さい、と呼ぶのです。青は逆で、ピンクに比べて、「より平均値から遠ざかる可能性が高い」のです。この状態を標準偏差が高い、リスクが大きい、と呼んでいるのです。つまり、標準偏差とリスクは、金融においてはほぼ同義なのです

まとめ、そして後編へ続く

ここまでの話を簡単にまとめてみましょう。

  • 投資を制するには、まずはリスクとリターンについてきちんと知ったほうがよい
  • リターンとは、将来における平均的な期待利回りを指している
  • 投資において期待利回りは、正規分布を前提にシミュレーションされている。
  • 正規分布において、平均値からのばらつき(標準偏差)と、リスクは同義である。つまり、平均値に近づく可能性が高ければ高いほど、リスクは小さく、可能性が低ければ低いほど、リスクは大きくなる。

少しはリスクとリターンについて、理解できたでしょうか。ただ、勘のいいひとなら、「リスク(ばらつき)が大きくなっても、リターン(平均値)は変わらないのではないか…?」と思う人がいるかもしれません。では、なぜ投資において、リスクとリターンは相関すると言われるのでしょうか。それはまた別の機会に、ゆっくり解説したいと思います。

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