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新しい形の非透明型アクティブETFは、日本でも市民権を得るか?

今、アメリカで新しい形のETFが市民権を得つつあります。それが「Active Non-Transparent ETF(非透明型アクティブETF)」と呼ばれるETFです。

非透明型アクティブETFは、これまでのETFと一部異なるコンセプトで生まれたETFです。アメリカで人気が高まってきていることから、今後、日本でも取り扱いが出てくるのではないでしょうか。このETFの特徴と、今後の見通しについて、解説したいと思います。

目次

非透明型アクティブETFとは?

まずは、聞きなれない、非透明型アクティブETFについて、説明をしましょう。

これまでのETFのメリットは、透明性の高さ。それで成長してきたインデックスファンド。

これまで、ETFは、基本的に、透明性が高いことが一つのメリットでした。投資信託のポートフォリオが原則月次や四半期ごとの開示であるのに対し、ETFは基本的に毎日ポートフォリオが開示されます。

コジ男

だからETFはインデックス(パッシブ)と非常に相性がいいんだよね

こういった安心感や手数料の低さで、過去、ETFは成長してきました。今や、世界のETFの運用資産残高は、650兆円を超え、700兆円を目前としています。0.01%でいいから僕の口座に振り込んで欲しいな。

ちょっと私情が入ってしまいました。そして、この700兆円のうち、パッシブファンド(インデックスファンド)の割合はどんどん増え続けています。

透明性の高さは、アクティブファンドにとっては弊害も?

一方で、アクティブファンドにとって、ETFは、決して相性の良いものではありませんでした。なぜなら、アクティブファンドは、銘柄の選び方そのものが戦略であり、毎日銘柄を公開することは、決してファンドマネージャーにとってプラスにならないからです。

つまり、アクティブファンドとETFは、これまで決して相性がいいものではなかったのです。これまで、アクティブファンドは、手数料を削減したい、流動性を高めたい、という点で、ETFという仕組みを活用したい、という意図はあったものの、自分の戦略を公開したくない、という意味で、ETFの組成にはネガティブでした。そういう意味では、ARK社なんかは、割と画期的だったと言えるでしょう。

投資信託とETFのいいとこどり、「非透明型アクティブETF」

そういったアクティブファンドのETF組成を助けることになりそうなのが、非透明型アクティブETFなのです。非透明型アクティブETFとこれまでのETFには、このような違いがあります。

これまでのETFは…

  • 完全に透明で、毎日保有銘柄や銘柄の売買を調べることができる
  • 証券会社がETF市場と運用会社の仲介役として取引プロセスを管理
  • 市場が開いている間は原則的に売買可能で、流動性が高い

新しい、非透明型アクティブETFは…

  • ファンドマネージャーは、自分の戦略を完全に透明化しなくてよい
  • カストディアンと呼ばれる、有価証券の管理を行う機関のみが、毎日のポートフォリオを閲覧できるアクセス権を保有
  • 流動性が高いのは、通常のETFと変わらず。

つまり、ファンドマネージャーにとっては、自分の戦略を非開示としながら、資金の確保をできるというメリットがある一方、投資家側からすれば、プロのファンドマネージャーの背中に、少ないコストで乗っかることができるというメリットがあるのです。

投資家は常に新しいもの、イノベーティブなものを求めています。こういったファンドが組成されだしたのは、つい最近の話ですが、今やすでにアメリカでは42本ものETFが組成されています。

米国で最も人気の非透明型アクティブETF、FBCGとは?

では、今最も人気がある(=資産高が多い)、非透明型アクティブである、FBCGを紹介しましょう。

FBCGはどんなファンド?

FBCGは、Fidelity Blue Chip Growth Fundの略で、FBCGと言うTickerで上場しています。本ファンドは以下のような投資対象に投資しています。

The fund seeks long-term growth of capital. Normally investing at least 80% of assets in blue chip companies (companies that, in Fidelity Management & Research Company LLC’s (FMR) view, are well-known, well-established and well-capitalized), which generally have large or medium market capitalizations. Investing in companies that FMR believes have above-average growth potential (stocks of these companies are often called “growth” stocks).

引用:Fidelity

当ファンドは、長期的な資本の成長を目指します。通常、資産の80%以上を、一般的に時価総額が大規模または中規模の優良企業(Fidelity Management & Research Company LLC(FMR)の見解では、有名で、定評があり、資本力がある企業)に投資する。FMRが平均以上の成長の可能性があると考える企業への投資(これらの企業の株式はしばしば「成長」株と呼ばれる)。

平たくいうと、大型~中型のグロース株をメインに投資しているということですね。

FBCGの組み入れ銘柄は?

組み入れ銘柄は以下の通りです。GAFAMで約1/3を占めています。

名称数量ファンドの割合
AAPL:USアップル218.73 千28.75 百万8.83
AMZN:USアマゾン・ドット・コム7.63 千26.47 百万8.13
MSFT:USマイクロソフト81.13 千20.46 百万6.28
GOOGL:USアルファベット8.67 千20.40 百万6.27
FB:USフェイスブック48.50 千15.77 百万4.84
NVDA:USエヌビディア20.22 千12.14 百万3.73
MRVL:USMarvell Technology Inc165.76 千7.49 百万2.30
TSLA:USテスラ9.53 千6.76 百万2.08
LYFT:USリフト116.36 千6.48 百万1.99
UBER:USウーバー・テクノロジーズ111.88 千6.13 百万1.88
(出所:Bloomeberg

FBCGのリターンは?

出所:Yahoo Finance

設定来まだ1年ちょっとのFundですが、リターンは設定来で+50%を超えています。SP500が同期間において+30%であることを考えると、かなりいいパフォーマンスであると言えるでしょう。

運用資産残高も350億円以上と大きくなってきており、今後の成長が予想されるファンドです。

まとめ:日本に来る日も近いか。非透明型アクティブETFに注目しておきたい

これらのETFは、現在残念ながら日本で買うことはできません。一方で、米国ではこういったETFの組成が急激に増えており、また、運用資産残高も上がっています。アクティブファンドがインデックスファンドに勝てないケースが多いことは歴史が証明していますが、うまく使えば、ファンドによっては大いなるリターンをもたらしてくれるかもしれません。

まだ日本では買えないファンドたちですが、早めに注目しておいても損はなさそうです。

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