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レバレッジ投資を行えば、暴落は避けられる?レバレッジの本質について

投資ブーム、と呼ばれるほど、株式に対する投資、特に米国株に対する投資の熱は高まっています。

投資ブームを後押ししているのは、ここ数年の良い相場であることに間違いありません。そして、こういう相場であれば、聞かれるのは、「レバレッジ」ブームです。レバレッジは、特に相場が好調な時に、盛り上がりを見せる投資法です。

当ブログでは、効果的にレバレッジを使うことについては、非常に有効であると思っています。今回は、レバレッジを使えば暴落が避けられるという、ちょっと聞いただけなら「?」と思うような説について、解説したいと思います。

目次

レバレッジに対する警告・警鐘は的外れなものが多い?

レバレッジ投資は、そのリスクの高さの性質上、賛否両論が起こりやすい投資方法だと思います。これについては僕も否定しません。

しかし、その中の批判のいくつかは、的外れであるものが多いのも事実です。特に、その中でも以下のような言動は、的外れの際たるものだと言えるでしょう。

投資をわかった気になっている人

レバレッジなんか掛けて、暴落が来たらどうするんだよ!暴落が来ることを考えて投資しろ!

よく考えたら突っ込みどころ満載なのですが、こういうことを信じてしまう人っていますよね…

本質的には、レバレッジを掛けたほうが、暴落を回避することができるのにもかかわらず、こういう発言が正しい、とまかり通るのは、個人的にとても残念です。

レバレッジ投資は暴落を避けることができるのか?

では、本当に、レバレッジ投資が暴落を避けることができるのかどうか、実際にシミュレーションして試してみることにしましょう。

シミュレーションの前提

今回は、以下のような前提でシミュレーションを行います。

  • ベースとなるインデックス指標は、リターン7%、リスク6.7%(標準偏差)とする。(S&P500をイメージ)
  • レバレッジは、リターン15%、リスク20%とする。
  • 初年度100万円でスタート、1年に120万円ずつ資金を投入していく(積立)ものとする
  • 積立期間は20年とする
  • 税金その他は今回は加味しない
  • シミュレーション回数は10万回とする

レバレッジのリスクが3倍になっているにもかかわらず、リターンが15%と2倍強になっているのは、レバレッジにはコストがかかるからです。より実際の投資に即した形でのシミュレーションとなっています。

仮想S&P500への積立だと、リターンはだいたい20年で2倍に。資産5000万円に到達

ではまず、ベースとなるインデックスに投資したケースで、シミュレーション結果を見てみましょう。

見ての通り、20年で平均的に約5300万円となります。逆にいえば、5000万円を目指すのであれば、年率7%のリターンのインデックスに、毎月10万円ずつ積立を行えばよい、といえるでしょう。最高のケースで約1.2億、最悪のケースでほぼ元本くらいになるイメージです。

レバレッジへの投資だと、期待リターンは1億円を超える。中央値も1億円越え

一方で、レバレッジ投資をした場合の、リターンのシミュレーションを見てみましょう。

こちはは平均で1億円を超える結果となりました。(2倍以上の期待リターンなので当然といえば当然です。)最大値だとなんと14億越え、最悪の場合元本の60%を棄損するイメージになります。中央値でも1.1億円なので、2回に1回は1.1億円以上になる、という結論になります。

視点を変える:5000万円のリターンを得る確率、で見ると…

ここからが重要です。上の2つは、「あくまで、成り行きで投資を続けたらこうなった」という話です。投資にはゴール設計が大事で、ゴールに向かって基本的に投資を進めていきますよね。

>>>ゴールを設定することがとても大事だ、という話はこちら

ここでは、インデックス投資を上記の条件で20年続けて、得られる平均的なリターンである、5000万円を仮にゴールとしましょう。ここで、以下のルールを付け加えます。

  1. 5000万円を超えたら、その時点で投資は終了する

このシミュレーションをしたときに、「いつ」5000万円を超えるかを、インデックス、およびレバレッジの場合でシミュレートしてみました。その結果が以下になります。

インデックスの場合は、14年目に初めて5000万円を超えるケースが出てきます。これに対して、レバレッジの場合、最短で7年目に、5000万円を超えるケースが出てくるのです。

さらには、インデックスの場合、20年投資をしても、約4割の人が5000万円に達しません。一方で、レバレッジの場合、95%近くの人が、5000万円に達するのです。

ゴールに達したら、「投資をやめる」権利が生まれる

仮に7年目で達した場合、残り13年は、投資をやめる、という選択肢が生まれてきます。7年目で投資を止めた場合、そのあと仮に暴落が起きようとも、まったく影響は受けません。つまり、レバレッジを使い、早くゴールに到達すれば、「暴落」から逃げることができる権利が生まれるのです。この権利を得れることが、レバレッジの本質であると私は考えています。

たとえば最初の10年間がとても幸運な10年で、残りの10年が不幸な10年だとしましょう。(積立投資家が想像したくない未来ですね。)最初の10年までの間でゴールを達成してしまえば、あなたは不幸な10年を味わう必要はありません。一方で、インデックスにおいては、20年間常に、株式に対するエクスポージャーを保つ必要があるのです。積立投資でリスクを減らせる、っていっている人ほど、リスクのバランスが悪くなるのは、なんとも皮肉な話ですね。

まとめ:レバレッジ投資は、投資をやめる権利を得ることができる。

投資を止める権利というのは、つまり、「暴落を味わわなくてよい権利」です。相場では20年に一度くらいのレベルで暴落が起きていますが、うまくレバレッジを使えば、その暴落を味わわなくてよいのです。逆に、暴落が来たタイミングで資金を仮に入れることができれば、より大きいリターンを得ることができますね…

この「投資をやめる権利」というのは、投資人生の後半になればなるほど効いてきます。積立てで後半にリスクを増やすのはもちろん個人の自由ですが、賢明なる投資家で少しでもあるために、リスクをうまくコントロールすることを心がけたいですね。

>>>リスクに対する心構えについてはこちらで紹介しています

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