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【仕事論】年収を上げるために資格…それってほんとに正しいの?

僕は今ベンチャー企業で管理職をしています。そんな僕ですが、これまで地味に転職を繰り返す&資格を取り続けてきました。

今持っている資格は以下の通りです。

  • 宅地建物取引士
  • ファイナンシャルプランニング2級
  • 日商簿記2級
  • カラーアナリスト
  • 普通運転免許
  • TOEIC870点

普通運転免許を資格と言うな!という声も聞こえてきますが…

これらの資格が転職に役立ったのか、役立つならどう役立ったのか、過去の経験をもとにお話しします。

目次

コジ男のはじめての転職に学ぶ

僕はこれまで3回転職し、今は4社目です。BtoC系の会社から、しばらくBtoBをやったあと、またBtoCに戻ってきました。もともとはマーケティングがメインでしたが、今は営業からマーケ、物流、ファイナンスまで一通り管轄しています。今はチームメンバーの採用もしています。

自分でも、まずまず上手くジョブチェンジしてきたな、と思います。それをケーススタディの一例にしましょう。まずは僕の最初の転職を見てみましょう。

転職のきっかけは、「よくある話」

コジ男が卒業して入社したのは、とあるBtoC系の企業でした。1年目の研修、仮配属を終えて、配属されたのはマーケティング部門。

今思うと、まあまあ花形の部門だったかな

仕事は非常に面白かったです。BtoC系の企業の特徴で、みんなに親近感がある商品を扱っていたこともあり、仕事自体は非常にやりがいがありました。

とはいえ、会社自体は非常に歴史がある(古い)会社で、以下のような思いがあったのも事実です。

  • 給与は決して高くない(20代後半で500万円くらい)で、かつBtoCで福利厚生はいまいちだった。
  • 働かないおじさんがとても多い
  • 基本は横並びで、年功序列なので、頑張る気がなくなる
  • 昇進するのに謎の人物審査がある

仕事は楽しいけど、お金はあんまり稼げないし、どうしようかな、、、と思ってたところ、昇進審査に落ちた(当時は、「なんで落ちたんだ」と思いましたが、あとで聞くと当時の部長が「もう1年勉強させたい」と言ったらしいです…)のがきっかけで、転職しようと思いました。

転職の時に直面した、「経験の重要さ」

転職では業界を変えようと思ってました。なぜなら、自分がいた業界の給与水準が低かったことと、その中でも自分のいた企業はその中でも給与水準が高かったからです。同業への転職は、基本的に給与が下がる(もしくは上がらない)ことを受け入れざるを得なかったからです。

30手前の遊び盛りに、給料が減るのはつらかった…そして、「もっと稼げるようになりたい」と思い、異業種への転職を決めました。そこで直面したのが、「経験」です。

ちなみに私が受けた業種と反応は以下の通り

  • 金融:未経験は採用しない
  • 保険の営業:業界は問わない!営業できる!稼ぎたいならおいで!
  • 不動産:未経験は採用しない
  • コンサル:基本的には業界は問わない

もう(コンサルしか)ないじゃん…

ということで、コンサルに転職しました。この時貯金ほぼ0、30歳手前で職種の変更に成功したわけです。逆に言えば、「コンサルしかなかった」と言えます。この時、特に資格は持っていませんでした。

資格は取ったけど、使う機会なし(涙)

その後、コンサルでは、時間を見つけて、上記の資格を取りました。

だけど、使う機会は全くありませんでした(涙)

僕がいたファームでは、公認会計士、弁護士資格を持った人が何人かいました。そういう人は、資格である程度営業などもできていたようですが、私の場合は、自分の売りは資格ではなく、前職で培った経験や、コンサルの中で得た知見がメイン。そもそも、FPや簿記程度の資格は、仕事ではあんまり期待されていないことに気づきいたのです。

というわけで、半分趣味で取った資格は、実践の場では使われることなく、今に至ります。

資格があれば、転職人生も変わった?

僕の経験からみても、資格で転職が変わるか、といえば、答えは、「No」です。これは断言できます。

理由は簡単です。僕のこれまでの転職活動、そして採用してきた経験からすると、欲しいのは「資格」じゃなくて、業務遂行能力だからです。転職する立場、採用する立場のいずれかからも見ていきましょう。

まずは経験と能力で、「期待している仕事ができるか」判断される

まずは採用する立場から見てみましょう。採用側としては、「こういう業務を任せたい」という業務があり、そこに人を当てこむんですね。つまり、「その業務ができるかどうか」「経験があるか」を見ることになります。

期待している仕事ができるかどうかは、基本的に、資格では一切判断されません。私が金融や不動産の会社に行けなかったのも、資格ではなく、経験がなかったからです。

コンサルファームは唯一の例外かも…

私が転職したコンサルファームだけは例外で、経験などは一通り見ますが、実は、「論理的かどうか」「思考力があるか」などを見ます。これはすごくシンプルで、コンサルの仕事は、基本的には、経営層への提言および資料作成であり、その能力というのは、経験では見につかないからです。そのため、ファームでは、基本的にはコンサルスキルは育てるものとされており、そのコンサルスキルを身につけるだけの地頭を見られるわけです。

私もラッキーでコンサルティングファームに入りました。もし、未経験で一発逆転を狙うなら、コンサルがおすすめかもしれませんね。

資格で人生が変わるのは、独占業務ができる資格のみ

では、「資格で人生を変えることはできないのか?」と言われれば、そんなことはありません。

独占業務(=その資格を持っている人だけができる仕事がある)である、「公認会計士」「弁護士」「医師」などの資格は、とても汎用性が高いです。人生を20代でやり直したいのであれば、こういう資格にチャレンジすることはやぶさかではないでしょう。

逆にいえば、独占業務以外の資格については、たいした価値を持たない、と言うことです。残念ですが、これは不都合な真実かもしれません。

独占業務ができても、経験がないと取られないケースも多い

そしてこれも不都合な真実ですが、独占業務ですら、資格があればいいわけではありません。

資格を取得した後、異業種転職しようとするのは、第二新卒とほぼ同じ扱いです。なぜなら、職種を変えるということは、「今までの価値を否定する」行為であり、これまでの実績は役に立たないからです。

そういう意味で、20代が、ギリギリ資格で転職できるタイミングだと言えるでしょう。僕が採用する側でも、30代の未経験より、20代の未経験を雇うかな…

※一般的に、「未経験、資格なしOK」と書いてある求人の98%はヤバいです。気をつけようね★

人気資格は本当に必要!?資格をたたき切る

これまで伝えたように、世の中で転職に有利な資格というのは、そもそも存在しないのです。が、不思議なことに、世の中には、「転職で稼げる有利な資格」みたいなものがあります。

果たしてこの、「有利な資格」というものは存在するのか、解説していきましょう。

ファイナンシャル・プランナー:採用してくれる企業はない

まず、1位のファイナンシャル・プランナーですが、「FPで採用してくれる企業は存在しない」と断言できます。

「資格を取ると、保険の営業などで役に立つ」と書かれていますが、保険の営業は、FPの知識より営業力のほうが2000倍は大事です。外資系保険会社のツーブロックゴリラがFP持っていると思いますか?

ファイナンシャル・プランナーは、個人でとって、資産を守るために使う分には特に可もなく不可もない資格ですが、仕事に生かせるかも、というのは幻想です。自分のために資格取得しましょう。

社会保険労務士:人事・総務系でステップアップを狙うなら

2位の社労士は、独占業務もあるため、ある程度役に立つ資格です。

ただし、上でも述べたように、社労士をとったから、ぜひ来てほしい、という企業はありません。人事系・総務系の経験がある人で、社労士であれば優遇される、ということがあるくらいでしょうか。

とはいえ人事・総務系でステップアップを狙うにはいい資格かもしれません。ファイナンシャル・プランナーよりは役に立つ資格だと思います。

中小企業診断士:ハッタリのための資格

3位は中小企業診断士です。この資格は、「名前がかっこいい割に、取得が簡単」ということで、割と若手意識高いサラリーマンに人気がある資格ですね。

これを持っていて唯一のメリットは、中小企業のオーナーに対し、ハッタリが効く、ということくらいです。中小企業診断士で学ぶ範囲は、あまりに上っ面すぎて、実務では役に立ちません。

事実、コンサルティングファームには、中小企業診断士をとった大企業の若者がよく転職活動で来ますが、そういう人ほど(以下自粛)

まとめ:資格で人生は変わらない。転職するなら、経験に基づいた選択肢を

資格というのは、それだけで人生が変わるものではありません。あなたの人生を補強してくれる、人生をより豊かにしてくれるものであることに変わりありませんが、あくまでツールであり、それで転職がうまくいく、なんてことはありえないのです。

転職で年収を上げるなら、「ちゃんと自分の強みを把握する」「勝てそうな業界を探す」「伸びている業界を探す」ほうが1000倍以上重要です。安易に資格に走らずに、まずは地に足をつけて、自分の強みを見直すことをお勧めします。

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