冬本番です。特に今年の冬は寒いです。僕は10月にダウンを買っていたのですが、「早めに買っておいてよかったな…」と思っています。
ファッションを仕事にしていた期間が長いこともあり、よく、「どういったファッション着ればいいの?」と言われます。
メンズファッションにも流行はありますが、レディースに比べると定番品が多いですよね。そして、定番品ほど、お得に手に入れたいと思うのがメンズ心。
今回のテーマは、「ダウンコート」です。カジュアル化が進む今、そして、冬本番、持っていても損はないアイテムです。ダウンを選ぶコツ、今年ダウンを買うべきか、買うべきモデルは?について、解説していきたいと思います。
>>>コートを形で選ぶなら…?定番の形を解説
2022年の冬は例年より寒い?ダウンコート買うなら今年がチャンス?
さて、今年の冬は寒い、と言われています。それは本当なのでしょうか。また、ダウンコートを買うタイミングは、本当に今年がいいのでしょうか。それぞれ解説していきましょう。
今年の冬の気温は?例年と比べてどれくらい低い?
まず、今年の気温を見てみましょう。ニュースなどでは、今年は寒い冬が来る、と言われていますが、本当でしょうか。気象庁のデータを見てみましょう。
このように、全国的に気温は低い、かつ降雪量は多い、といわれているようです。実際に、東京の初雪も早かったですし、交通機関の乱れも多いようですね…
ダウンは最高気温が10度を下回ったら着る時期になってくる、と言われています。東京であれば、1月、2月は例年最高気温が10度前後なので、もうそろそろダウンをフル稼働させる時期だと言えるでしょう。ましてや例年より寒いのであれば、防寒にはしっかりと気を配りたいですね。
2022年のセール情報は?いつもの年に比べてお買い得になっている?
では、今年はダウンコートを買うのに適した年なのか。実は、年によって、コートを買うべき年と、買わない方がいい年があります。今年はどうなのでしょうか。気温や需給など様々な角度から、推測してみましょう。
前の年が暖冬だと、コートは安くなることが多い。今年はどう?
まず、暖冬だと、コートは安くなることが多い、と言われています。では、実際に、今年はコート、ダウン関係は安くなるのでしょうか。
結論から言うと、今年のコートの値下げは、そこまでではないと思われます。なぜなら、昨年の在庫が、そこまでダブついていないからです。
基本的に、各社ともに、在庫量を見ながらコートの生産や販売をしていきます。最もコートが安くなるのは、「昨年が暖冬でコートが余ってしまった時の12月~1月(各社ともに消化する必要があるため)」です。つまり、昨年の在庫がどこまであるかによって、コートの金額は変わってきます。
その観点から見ると、昨年、各社ともにコロナの影響で大きく生産を絞っています。よって、そもそも、残すほどの在庫がなかったんですよね。そのため、今年のコートの在庫は、そこまで多くなく、よって、今年は、各社ともにそれなりの価格で出してくると思われます。
また、定番品のダウンは、そもそも生産キャパがあることや、暖冬、寒冬に関わらず動きがいいので、各社値下げをしないことが一般的です。なので、そこまで値下げを待つのは、あまり意味がないかもしれません。
各社の生産数量は?品薄になる可能性も?
次に、「今年、買える在庫があるかどうか」についてです。これも結論から言うと、「今年は品薄になる可能性が高い」と思われます。
なぜなら、
1)去年、一昨年の暖冬、および去年のコロナで、そもそも企業が生産を絞っている
2)世界的原料不足で、一部原料調達がうまくいっていない
3)この寒さで需要が早い
からです。そのため、人気品番は、そもそも買えないケースが出てくると考えられます。
実際、THE NORTH FACEは、バルトロライトジャケットなど人気品番は、事前予約、抽選での販売としました。つまり、欲しくても買えない、というケースが存在しうるのです。
定番のダウンコートはそもそもそんなに値段が下がらない。在庫がなくなる前に急ごう
最後に、そもそも論ですが、定番のダウンコートは、そんなに値段が下がらない(ノースフェイスも定番はずっと値下げしないですね。)ことも多いです。上記より、生産、販売背景も、今年はあまり良くはないですが、逆に言えば、今年うまく見つけることができれば、それは買うチャンスだと言えるでしょう。私は、定番品であれば、早いタイミングで買うことをお勧めします。
今年の冬に買いたいおすすめダウンコートブランド5選
「今年ダウンコートを買おう!」と思っても、実はどういったコートを買えばいいかわからない、そしてダウンは何がいいの?ユニクロ?と思う人もいるでしょう。ここでは、ダウンコートの選び方、そしておすすめブランドを紹介します。
ダウンコートを選ぶポイントは?なぜ、「定番品」を選ぶべきなのか?
まず、ダウンコートですが、「それなりに品質が高い、定番品」を選んでおけば間違いありません。理由は以下の通りです。
ある程度の品質とは?安いダウンコートじゃダメ?
まずは品質についてです。30代のおじさんである以上、ある程度の品質のものを選ぶことをお勧めします。
世の中には、「格安ダウンコート」と呼ばれる、数千円で販売されているコートもあります。しかし、中身をよく見てみると、その多くは中綿(ポリエステル)だったりします。
中綿がダメというわけではありませんが、ダウンに比べると機能は落ちますし、また、格安ダウンは、そもそも縫製が甘く、縫い目からダウンが出てくるような場合もあります。もちろん、高くても中綿のものもありますが、ここはきちんと、大人として、ダウンのものを選ぶといいでしょう。
また、アウトドア系だと、ゴアテックスなど防水素材のものを選ぶと、雪山等のシーンでも使えて、なおおすすめです。特に雪が多いエリアでは、個人的には防水、撥水のものを選んでほしいですね。
なぜ定番を選ぶべきなのか
形やデザインに関しては、基本、好きなものを選ぶべきです。ファッションは自由ですし。しかし、困ったら、定番の形を選ぶことをお勧めします。
ダウンはどうしても、その製法上、ダウン専業やアウトドアメーカーのものが多くなります。そして、特にダウン専業の場合(モンクレールを思い浮かべていただければと思います)、シーズンごとに売り上げを作るために、何型も新しい形を出してきます。
しかし、これは、カップヌードルと同じで、定番品を売るために、あえて新しいモデルを出しているのです。結局のところ、ダウンにおける定番の売上は、毎年変わらず、各社ともに大きなシェアをとっています。ある意味、定番品を売るための、アクセントとしてのシーズンアイテムがあるのです。
定番品は、定番品と呼ばれるだけあって、各社かなり作りこまれています。そして、いいダウンは、ちゃんと着れば、10年は着れます。時代に左右されず、いいものを着るために、定番品を買うことを推奨します。
ユニクロのダウンはダメ?
じゃあ、ユニクロのウルトラライトダウンはどうなの?という声があります。個人的には、「インナーダウンならあり」かなと思っています。
ユニクロのウルトラライトダウンですが、あの値段で、中綿がきちんとダウン、フェザーを使っています。これはまず素晴らしい。素材のコスパはおそらく世界一でしょう。
一方で、デザインに関しては、ユニクロ自体もまだ模索中ですね。ジャケットやコートの下に着るインナーダウンは形が決まっていることもあり、私も雪山用に愛用していますが、アウターとして1枚で着るには、まだ改善の余地があるかな、というのが僕のイメージです。もちろん+Jのダウン等をアクセントで買うのであればよいのですが、1枚持つ、となると、もう少し定番の質の高いものを選ぶことをお勧めします。
普段使いに大活躍!アウトドアブランドが出しているダウンコート4選
では、おすすめのダウンコートブランドを紹介していきましょう。まずは、カジュアルシーンで活躍するダウンコートから。
ノースフェイス(THE NORTH FACE)
1966年にアウトドア好きの創業者が起こしたノースフェイス。1970年に販売されたシエラパーカーが、今のすべてのダウンジャケットのベースになっています。行ってみれば、ダウンジャケットの生みの親が、ノースフェイスになります。もともとがアウトドア専業なだけに、細部へのこだわりも強く、ギアとしてもおすすめできるブランドになります。
最も人気モデルなのがバルトロライトジャケットですね。ただ今年は入手困難かもしれません。(というか毎年入手困難です。)定価は60500円です。定価以上で買うことはあまりおすすめしません。
今からでも欲しい、という人はマウンテンダウンジャケットをおすすめします。バルトロライトより厚手のゴアテックスを使っており、よりアウトドアシーンでも使いやすくなっています。ちょっと厚手で無骨なイメージですね。私もこちらを持っています。
他にもヌプシジャケットやアンタークティカパーカーなども人気です。ノースは品質と価格のバランスがちょうどいいと思います。定番ものであれば気に入ったものを買うとよいでしょう。
ナンガ(NANGA)
NANGAは日本製のダウンジャケットを作るブランドです。もともとは寝袋を作るメーカーでしたが、そのダウン加工の質の高さから、多くのアパレル人に愛されています。
中でもおすすめは「タキビ ジャケット」。名前の通り、たき火をしていても安全なように、難燃素材で作られたダウンジャケットになります。(ナイロンとかで焚火にあたると火花で服が溶けることもあります。)デザインはシンプルながら、ポケットなど機能性にも富んでいるジャケットです。
ウールリッチ(WOOLRICH)
少し値は張りますが、ウールリッチもおすすめのブランドの1つです。ウールリッチのアークティックパーカーは、もともと1970年代に、アラスカからガスのパイプラインを引くための作業着として開発されたものです。保温性と動きやすさを追い求められて作られたパーカーは、時代を経てなお改良され、今でも多くの人に愛されています。
水沢ダウン(デサントオルテライン)
デサントの最上級ブランドである、デザントオルテライン。そこから出ているのが水沢ダウンです。
かなりアウトドアのギアとしての性能も高いですが、それを前面に出さずスタイリッシュさも兼ね備えています。タウンユースにしてはかなり贅沢なスペックですが、洗練されたデザインは、街着のシーンでもフィットすること間違いないでしょう。値段は少しお高めですが、それだけの価値があるダウンです。
最もよく知られており、人気があるのがこちらのマウンテニアシリーズです。
ビジネスにも使える万能ダウンコート1選
ここまではどちらかというとカジュアルなパーカーを紹介してきました。ビジネスシーンでも使いたい!という人のために、(マウンテンダウンやアークティックパーカーはビジネスで使えなくもないですが)、より都会的なブランドを紹介します。
ヘルノ(HERNO)
1つ目はHERNOです。イタリアでレインコートメーカーとして生まれた同社は、今や世界的なダウンブランドになりました。イタリアらしいスポーティなデザインから、洗練されたデザインまで、コートの形の幅の広さが同社の特徴です。あとは、ウールとかカシミヤとかの調達もしっかりしていますね。一方でものによっては、中がダウンのものだけではないので注意が必要です。
ビジネスシーンでも重宝しそうなのがこちらのステンカラータイプ。中はきちんとダウンで、きちんと感と温かさを両立できます。サイズは気持ち大きめがよいでしょう。
より丈が長いものをお求めの場合は、こういったタイプなんかも人気があります。(私はノースフェイス買うまではこれ使っていました。)
寒い冬もダウンを着れば温かい。高品質のダウンを1つは持っておこう
夏ははだかになっても暑い。寒さは厚着すれば防げる。
ドラえもんは僕たちに大事なことを教えてくれました。冬の寒さは厚着をして乗り切りましょう。ダウンコートが1着あれば、まさに無敵です。
10年使えるダウンは大人の冬のマストアイテムと言えるでしょう。まだ持っていない人は、ぜひ検討してみてくださいね。
それではごきげんよう。
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